水着コンテスト、受付始まりましたね…。
ど、どうしよう…。どこのお店（絵師様）でどんな水着を頼もうかとかまだ全然決まってないのに…。
目をつけていたお店は受付中の看板を出していないし、看板を出していても私ではちょっと受け付けてもらえそうになさそうなお店だったり…。
ど、どうしよう…。早く、早く決めないと…！

※　軽く下品な表現を含みます。苦手な方はバックブラウザ。
具体的には胸とか乳とかおっぱいとか。















「ですから主張なさいなその立派な胸を。」
「や、やめてください！！」

　とある一軒の仕立て屋にて。その店に並ぶ水着のサンプルを眺めながら会話する二人の女性がいた。
　片方は凛々しい容姿に反して動揺の表情を浮かべる女性。
　もう片方は、着飾ればどこぞの令嬢とも思えそうな気品のある女性だった。――その割には発言に問題があったが。

「だってせっかく立派なものを持っているのですよ？使わなくては損ではありませんか。
　ほら、こんなのはどうですか？」
「や…、だだだだだって、そ、そんなの、恥ずかし…っ！……えぇっ！？」

　そう言って、口さえ開かなければ上品そうな女性が差し出したのは、桃色花柄が愛らしいツーピースの水着。だが、正面の真ん中辺りがばっくりと切られ、そこを紐で繋いであるそれは、胸を覆う面積は多少多いとはいえふくよかな胸の谷間を強調するには充分すぎるものであった。

「ここここんな恥ずかしいもの着られません！もうちょっとおとなしい感じのものにしてくださいよ！」
「あら？あなたによく似合うと思うのですけれど…。では、こちらなどはいかがでしょう？露出する面積が減りますよ」

　そう言って彼女が差し出したのは、赤いワンピース型の水着だった。だが、これもさきほどの水着と同じく、へその辺りまで裂かれてあるそれは実にセクシーだった。しかもハイレグである。

「そういうのは無しでお願いします！！！なんでそんなものばっかり選ぶんですか！」
「だって見せたいんですもの！その豊満な胸を！谷間を！！
　そんな風では愛する旦那様を魅了してひと夏の思い出なんて作れませんよ！」
「だ…っ！？そ、それは関係ないじゃないですか！それに、そんなことしたいなんて、私一言も…」
「いいえ、無関係とは言わせませんよ！絶対にその豊満なバストを生かした魅力的な水着を着せて見せますわ！！」
「や…、やめてくださいー！！」

　やいのやいのと騒ぐ女性客二人を横目に、店主は小さく嘆息した。







　背後としてはビキニとか谷間を見せた水着とかを着せたいけどソーファ本人が嫌がるって言う話。
　背後代理のソーファの友人Ａさんはエンドブレイカーではない普通の人です。異世界の人とか関係ないですってば。
 　絵師様も決まらない、水着も決まらない。どうしようかしら。